福井県中学校長会 会長 野路 佳男
(福井市明道中学校)
福井県中学校長会は、学校における働き方改革を含めた新たな教育課題に対しても果敢に挑戦し、校長相互の資質向上と目的を明確にした研究を推進する中で、「豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手を育てる中学校教育」を研究主題に設定し、学校経営の更なる充実と学校からの教育改革を目指して研究協議を深めてきました。
また、昨年の10月には福井県が教育に関する大綱を改定しました。基本理念として『一人ひとりの個性が輝く、ふくいの未来を担う人づくり ~子どもが主役「夢と希望」「ふくい愛」を育む教育の推進~』を掲げています。これを県中学校長会としても共通理解し、本県が示した目指す人間像『1.個性を発揮し、自らが思い描く人生を切り拓くために挑戦し続ける人 2.多様な人々の存在を認め、協働して新たな価値を生み出す人 3.ふるさとや自然を愛し、いつどこにいても社会や地域に貢献する人』を共有しながら、本県の教育改革を推進していきます。
国では、人口減少・少子高齢化・グローバル化・デジタル化・人生100年時代など複雑な背景をもとに、今後は予測不可能な時代になっていくことを踏まえて、次期学習指導要領改訂に向けて動き出しています。そこで、全日本中学校長会として「持続可能な社会を創る担い手」という目指す姿を求めていくことを、研究協議会主題に掲げています。
また、生徒一人一人が豊かで幸せな人生と社会の持続的な発展を実現するために、教育の果たす役割は今後ますます大きくなっていきます。
それと同時に国は、教師を取り巻く環境整備を行おうとしています。給特法の改正・35人学級の実現・教職員定数の充実・校内支援スタッフの配置・部活動の地域展開等、教員の働き方改革も同時に進めていく中で県中学校長会として何ができるかを考え、県教委や市町教委と連携し諸問題の解決に邁進していきます。
本会員をはじめ県民の皆様には、本年度も、福井県中学校長会の諸活動に対しまして、益々のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。